大学を改革しようとすると、「何を変えるか」「どんな制度を入れるか」に目が向きがちです。しかし、強く押し進める改革ほど、現場の反発を招き、形だけで終わることも少なくありません。
老子の考え方は、そんな大学改革に別の視点を与えてくれます。老子が大切にしたのは、無理に動かさなくても、整うものは整うという発想です。大学改革に置き換えると、「新しいことを足す」よりも、「うまくいっている取り組みを邪魔しているものを取り除く」ことが重要になります。
また、大きな改革は小さな一歩から始まるとも考えます。一つの授業、一つの学部、一つのプロジェクト。そこから生まれた成功が、静かに周囲へ広がっていく方が、大学には合っています。
そして、改革の主役はトップや制度ではなく現場です。教職員や学生が主体的に動き、「気づいたら大学が変わっていた」と言われる状態を支えること。それが、老子的な大学改革です。
大学は作り替えるものではなく、育て直すもの。静かでも長く効く改革が、これからの大学には求められているのではないでしょうか。


コメント