非認知能力を「教える」ことはできるのか
主体性、協働力、課題解決力、やり抜く力。
こうした非認知能力は、大学教育において重要性が認識されている一方で、講義で直接教えることが難しい力でもあります。
CLDLでは、非認知能力は「教えられるもの」ではなく、経験の中で立ち上がってくるものだと考えています。
だからこそ、何を教えるかよりも、どのような経験が生まれる場をつくるかが重要になります。
協働学習を「自然発生」に任せない
グループワークやアクティブラーニングは、多くの大学で取り入れられています。
しかし、協働がうまく機能するかどうかは、学生の性格や教員の力量に委ねられている場面も少なくありません。
CLDLは、協働学習を「うまくいけば効果がある手法」ではなく、設計可能な学習プロセスとして捉えます。
協働が起きる条件、
対話が深まる構造、
振り返りが学びに変わる仕組み。
それらを意図的に組み立てることが、学習デザインの役割だと考えています。
CLDLが重視する3つのアプローチ
1.PDCAを「チーム」で回す
PDCAは個人の成長管理に使われがちですが、CLDLではチーム単位で回すことを重視します。
計画・実行・振り返りを共有することで、経験が言語化され、学びが個人に閉じずに蓄積されていきます。
2.集合知(集合天才)を前提にする
CLDLでは、優れた個人が答えを出すことをゴールにしません。
多様な視点が持ち寄られ、不完全な意見が重なり合う中で、想定を超えた気づきが生まれる状態を大切にします。
そのために、正解を提示するのではなく、問いの質と共有の仕方を設計します。
3.デザイン思考で学習体験を設計する
学生が安心して試行錯誤できる環境には、心理的安全性と、失敗が許容される構造が必要です。
CLDLは、共感・試作・検証を繰り返すデザイン思考の考え方を取り入れながら、学習体験そのものを設計します。
「場」を設計するという発想
CLDLが扱うのは、教材やカリキュラムそのものではありません。
- どんな関係性が生まれるか
- どんな対話が起きるか
- 振り返りがどのように共有されるか
こうした学びの周辺構造を整えることが、結果として学生の成長につながると考えています。
大学ごとの文脈を尊重する
CLDLは、汎用的な正解を持ち込むことを目的としていません。
大学ごとの教育理念、学生の多様性、地域との関係性を前提に、その大学に合った協働学習の形を一緒に考えます。
アプローチのまとめ
CLDLのアプローチは、「何を教えるか」ではなく、「どんな学びが起こるか」を設計することにあります。
協働学習を、一時的な取り組みではなく、大学教育の文化として根付かせる。
それが、CLDLの目指すアプローチです。
